KDX125SRリアタイヤ交換

【リアタイヤ交換】

 正確にはリアのチューブ交換なのですが、実質ホイールを外して、タイヤを
半分ホイールから外さないとチューブ交換できませんので、手順はほぼ同じ
 ってことで・・・
 大体、チューブ交換もタイヤ交換もパンク修理も手順が同じなのがチューブ
 タイヤの特徴で、オフロード車やカブなどの50ccはこの手のタイプが多
 いので参考にはなると思います。

 今回はチューブ、しかもバルブがもげかかって、多分パンク修理も不能な状
 態なので、チューブ交換しか手がありません、長期放置のバイクはゴムが硬
 くなるのかこのバルブもげが多いですね。まぁチューブだけなら安いのでこ
 の際、交換(しかも予備も取り寄せしておこう)と思います。

 通販で購入、前も後ろも1本1200円(ハードチューブ)


 今回の工具です。
 タイヤレバー2本
 メガネレンチ(アクセルシャフト用)
 ヘキサソケット(キャリパー用)
 アルミパイプとハンマー(アクセルシャフト叩き出し用)
 リチウムグリス(シャフトとベアリングに使う)
 新品のチューブ
 水分・・・俺用


 あとはエアーコンプレッサーとエアゲージ付空気入れ
 なければ、チューブ式なら足踏みポンプでも出来ます(ちょっと大変)


 それから、リアスタンド。 全部浮かせるならビールケースとか4輪用ジャッキでもできます


 はい準備万端、始めましょうか

 リアのナットを外します。これはスタンドで浮かせて不安定になる前にしちゃいます


 リアキャリパーも同様に外します。これもトルクの掛かっているボルトなので前もって外します。


 それから、リアスタンドで後輪を浮かせます。


 アルミのパイプとハンマーで「ココンっ」とたたき出します。 この棒がアルミってのが
 ミソ、シャフトが鉄なのでアルミだと相手を痛めなくて良いです。(さび付いて硬いのを
 鉄棒でガンガンしたらネジが潰れてナットが入らなくなった事がある・・・)

 シャフトより径が小さいと抜き差しも楽です


 全部バラバラです。砂がつかないようにタオルに並べて置きます。

 チェーンをちょっと横に置いといて


 ホイールがころころと外せます。


 バルブの虫を抜いて空気を抜きます。

 ついでにベアリングにもグリスアップしときましょう。 粘度のあるリチウムグリス
 か ウレアグリスが長持ちします。(シャシグリス・モリブデングリスはちょっと柔
 らかい気がする


 材木で格子をつくりその上で作業します(スプロケを避けて浮かせる為)


 タイヤレバーはまずはこの先の曲がった方でビートに引っ掛けて外します。

 足とかひざで踏んで押さえると・・・


 ビートが落ちます。チューブならこれで十分作業できます。(チューブレスだとこん
 なに簡単には出来ない、ビートブレーカーが必要)


 タイヤレバーの間隔はこの位、握りこぶし2個分ぐらいでしょうか、開けすぎると硬
 いし、 間隔が狭すぎると外しても戻ってしまいます。

 一箇所出たら、あとはタイヤレバー一本でくいっくいっと外していけます。手の力が
 あれば、軍手をした手を差し込んでびぃぃぃ・・・とやればそれでも出すことができ
 るでしょう。

 片側全部ビートが出たら、ここらでコーヒーブレーク。ジュースなど飲んで一休み

 
 チューブを引きずり出すのは簡単です。

 これが今回のパンクの原因、「バルブもげ」です。 ゴムと鉄という異質の
 物なので完全に一体化してつく訳も無く、まぁ取れる事もあるという事です


 DUNLOPの 100/100-18です。チューブは膨らむのでタイヤのサイズに
 ついては対応サイズに幅があります。(リム径は一緒でないと駄目、それで
 もどうしても無ければ大きいのを畳んで使うことはできるけど・・・)


 バルブの位置を合わせて、チューブをタイヤに収めます。


 バルブがもげないようにこの位でナットは完全に締めない方が良いらしい

 チューブが納まったら、組む時にタイヤレバーで咬み切ってパンクって事を
 防止するために、ほんの少し空気を入れます、ぺっちゃんこの状態よりも弾
 力があって、立体になる分、咬みにくくなります。


 組む時はこんどは抜きやすいタイヤレバーの平たい方を使います。

 この時も咬んでパンクしないように、
 1 あまり深く差し込み過ぎない、大体、先端の5cmまでを限度に使う
 2 90度以上を超えてレバーを立てない。

 
 組む時は半分くらいは手と足でビートを入れます。残り半分のビートでや
 っとタイヤレバーを使います。ここでも外す時と同様に握りこぶし2個分
 づつの間隔でレバーを使って入れて行きます。

 組みあがったら、空気を入れます。通常1.9〜2kg位ですが、ビート
 を出すため、3〜4気圧を一旦入れます。入れるとタイヤが「メリメリ」
 と音を立ててビートが上がってきます。チューブレスタイヤのように「パンっ」
 といい音を立てて上がってきませんね・・・

 上手く上がらなければ、ハンマーでタイヤ外周を叩くか、バスケットボー
 ルのドリブルの様に地面でホイールを弾ませると出てきます。それでも駄
 目なら石鹸水を塗って、空気を一度抜いて、もう一回入れるとか・・・


 なんやかんやでビートが出たら、タイヤの空気を抜いて規定の圧力に調整します。


 アクセルシャフトに薄くグリスを塗って、ホイールを車体に組みます。
 KDX125の場合はスネイルカムと呼ばれる板を回してチェーンのテ
 ンションを調整します。

 調整したら、アクセルシャフトのナットを締め込みます。


 リアキャリパーを取り付けます、隙間が狭ければタイヤレバーで広げます。

 リアキャリパーをボルトでしっかり着けたら、リアブレーキペダルを操作し
 て、ちゃんと動作する様にします。

 リアのアクセルシャフトのナットもOKか確認、割りピンを入れて完了

 はーい これで無事完成です。


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